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3.変化

禁煙活動の実現性が疑問視される中、状況が動き出すきっかけがありました。 
それは、院長が病院禁煙を決意するきっかけともなった「病院機能評価認定」。 平成16年度中の取得に向け病院一丸となって準備を進める中で、 「禁煙が重要視され重点的に求められている」事実を共通認識することにより、 職員の間でも必要性が理解され徐々に意識改革が進んでいきました。
また、卒煙に成功した患者さんに触発されて挑戦するようになった職員もおりました。 
禁煙の辛さ・苦しさがわかるのはやはり同じ喫煙者。 身近な人が卒煙に成功したことは大きな勇気となりました!!
平成17年には第1回職員禁煙教室が開催され、 当院医師・薬剤師による「タバコの害」「ニコチン依存」「社会情勢」をテーマとした講義が行われました。 
更に、職員全員が参加できるよう日時を変えて合計6回行われました。
タバコの煙には数々の有害物質(発がん物質・発がん促進物質など)が含まれています。
妊婦さんが喫煙された場合には、 低体重児・流産・早産・死産・妊娠合併症・先天異常・新生児死亡の率が高くなると言われています。
寿命も非喫煙者に比べ喫煙者は10年ほど短く、老化も早いそうです。 
喫煙されない方であっても、 受動喫煙により肺がん・虚血性心疾患・呼吸器疾患などのリスクが高くなることが報告されています。 
喫煙者のいる家庭の子供は肺炎や気管支炎などにかかりやすいそうです。
喫煙者はご自身のみならず、大切な方の健康・命を自ら危険にさらしているとも言えます。

禁煙教室開催直後、喫煙率が突然激減しました。 職員の多くがタバコの恐ろしさや禁煙の必要性について強く考えさせられたものと思われます。 
「タバコの害について正しい知識を持つこと」の重要性は言うまでもありません。 それがなければ禁煙の意志など生まれるはずもないのですから・・・。 以来、職員禁煙教室は繰り返し行われました。
そして、院外の禁煙講演会に足を運ぶなど積極的に勉強する職員が増えはじめ、 病院全体の雰囲気として「やればできる!」という自信・意欲の高まりが感じられるようになった頃の平成18年8月。 
次の大きな目標であり巨大な壁であるとも言える「敷地内全面禁煙」を実施することが宣言されました。
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