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2025年07月04日
【子育て世代の方へ】はじめて精神科を受診するときに知っておきたいこと

子育て中の毎日は、喜びにあふれる反面、ストレスや疲れが重なる日々でもあります。「最近、気分が晴れない」「怒りっぽくなった気がする」「夜になると涙が出てくる」——そんなこころの不調を感じていませんか?
沖縄県糸満市にある南山病院では、精神科・心療内科を初めて受診される方が安心して一歩を踏み出せるよう、丁寧でわかりやすい診療を提供しています。このコラムでは、特に子育て世代の皆さんに向けて、受診のきっかけや流れ、よくある疑問についてご紹介します。
■ 子育て中に起こりやすいこころの不調
「子どもを育てるのは大変」と頭では分かっていても、日々の積み重ねによる疲労感や孤独感は、思っている以上に心身に負担を与えています。以下のような症状が続く場合は、精神科や心療内科の受診をご検討ください:
・何をしても楽しいと感じられない
・イライラが止まらない、家族にあたってしまう
・夜眠れない、朝起きるのがつらい
・ご飯が食べられない、または過食してしまう
・誰にも会いたくない、外に出たくない
・動悸や不安感に悩まされる
これらの症状は、うつ病や不安障害、産後うつ、自律神経の乱れなどが背景にあることもあり、早めの対応がとても重要です。
■ 初診時に必要なものと流れ
南山病院(沖縄県糸満市)では、精神科・心療内科ともに予約制を導入しています。まずはお電話やWEBから初診のご予約をお願いします。
【持ち物】
・健康保険証(またはマイナ保険証)
・お薬手帳(他の病院で薬を服用している場合)
・紹介状(あれば)
【当日の流れ】
受付:スタッフが丁寧にご案内いたします
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問診票記入:現在の状態や困っていることをご記入いただきます
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診察:医師がゆっくりとお話を伺い、必要に応じて診断・治療方針を決めていきます
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処方や次回の予約:必要があればお薬の処方と今後の診療計画を行います
「何から話せばいいか分からない…」という方でも大丈夫です。話しにくいことは紙に書いてきても構いませんし、沈黙も自然なことです。無理のないペースで診療を進めます。
■ よくあるご質問
Q. 精神科にかかるのは抵抗があるのですが…
A. 多くの方が同じ気持ちで来院されています。精神科や心療内科は、心の不調を抱える誰もが気軽に相談できる場所です。
Q. 子ども連れでも大丈夫?
A. お子様連れでもご来院いただけます。スタッフがお手伝いできるよう体制を整えていますので、事前にご相談ください。
Q. 必ず薬を出されるのでしょうか?
A. お薬が必要かどうかは、症状やご希望をもとに医師が丁寧に説明しながら判断します。薬に頼らない治療方法もご提案可能です。
■ 南山病院の取り組み
南山病院は、沖縄県糸満市を中心に、豊見城市、八重瀬町、南城市、那覇市など沖縄県南部の地域の皆様と歩んできた精神科・心療内科専門病院です。特に子育て世代の方が抱えがちな悩みや症状に対し、地域に根ざした誠実な医療で応えています。
「心の不調は誰にでも起こりうるもの」。そう考えることが、受診への第一歩です。
■ 最後に
がんばる親であろうとするほど、自分のことを後回しにしてしまうもの。しかし、親の健康は家族の土台です。少しでも「つらい」と感じたら、どうかその声を無視しないでください。 南山病院 精神科・心療内科は、子育て世代のあなたの「こころのよりどころ」として、いつでもお待ちしています。
詳しくは「児童思春期外来」のページをご覧ください。